【事業概要】SAGA DXリーダーズは、デジタルで“稼ぐ”企業を生み出す経営者コミュニティとして昨年度よりスタート。今年度は「生成AI」「事業承継」を大きなプロジェクトテーマに設定し、より実践的な学びと事業展開を見据えた取り組みへと進化していきます。特に今年度は“稼ぐこと”に重点を置き、生成AIなど最新技術を活用しながら、経営者自らが事業拡大につながるアイデアを創出し、実現するための計画策定までを支援していきます。【カンファレンスについて】その大型イベントとして、SAGA DXリーダーズカンファレンス2025が2025年10月20日(月)に開催されました。本カンファレンスは「事業承継」と「生成AI」を二大テーマに、「変革に挑む経営者たちが語る“等身大”の実践と学び」と題し、実践的な学びと参加者間の活発な交流の場を提供しました。開会挨拶では、主催者であるRYO-FU BASEの西村氏より、本イベントが参加者同士の「化学反応」を起こし、佐賀の未来を新しくするきっかけとなることへの期待が述べられました。第1部:事業承継のリアルを語る!〜変化に立ち向かう経営者たちの挑戦と学び〜第1部では、「事業承継」をテーマに、株式会社BottoK代表の坂田氏をモデレーターに迎え、佐賀県内の3名の経営者(有限会社川代テント工業 川代 勇一氏、ヤマトカンキョウ株式会社 牧瀬 正和氏、有限会社玉喜 寺田 和弘氏)が登壇し、それぞれの「等身大」の経験と学びについて熱のこもったパネルディスカッションが行われました。【主なディスカッション内容】事業承継のリアルとして、3名の経営者が等身大の経験を共有しました。川代氏は、先代の病気による「やらざるを得ない」急な承継と、人との繋がりの大切さを語り、事業をテント業からイベント業へと変化させた挑戦を紹介。牧瀬氏は、労使対立と会社解散の危機を乗り越えて社長に就任した苦悩を告白し、先代の思いを20年かけて理解した経験を共有しました。寺田氏は、計画的な承継の中で「人事評価制度」を導入し、全社員との面談を通じて従業員の意識改革と労働生産性の向上を実現。三者とも、激しい変化の中で「変えてはいけないもの(人との繋がり、創業者の思い、生産者との関係)」を守り**つつ、未来に向けて果敢に挑戦する姿勢を強調しました。第2部:生成AIで、経営と現場がこう変わった!〜中小企業の経営者が語る活用の実践と浸透のポイント〜第2部では、「生成AI」をテーマに、3名の方々(株式会社ソロン 平川 浩美氏、有限会社菓心まるいち 市丸 翔大氏、株式会社サガテレビ 澤田 光利氏)が登壇し、生成AIの具体的な活用事例と組織への浸透方法について紹介されました。講演後にはパネルディスカッションが行われ、実践的な学びと課題解決のヒントが共有されました。【主な発表内容】生成AIを「手段」として捉え、業務効率化と付加価値向上に繋げる実践例が紹介されました。菓心まるいちの市丸氏は、非エンジニアでもAI(Gemspark等)を活用し、商品画像の背景変換やLP(ランディングページ)のHTMLコード生成、さらにはGoogleスプレッドシートのGASコード作成まで行い、新商品や業務効率化を実現した事例を共有。サガテレビの澤田氏は、生成AIを「バディ(ピクス君)」と見立て、「役割を担わせるマネジメント」を通じて、一人部署で多岐にわたる業務をブーストさせる手法を解説しました。ソロンの平川氏は、AIを「0から1の創造」と「ストレス軽減」に活用し、用途に応じて複数ツールを使い分け、地域密着型アプリをノーコード開発している事例を紹介しました。【参加者の声】参加者の皆さまからは、事業承継においては「人脈、人との繋がりなど、お金では買えない資産を受け継いだという言葉が印象的でした」、「それぞれの事業承継の形が違う事が参考になった」といった、実体験に基づいたリアルな学びへの高い評価が寄せられました。また、生成AI活用についても「実際のツールや使い方を紹介頂き、活用イメージがつかめました」といった、具体的な活用事例と課題解決のヒントを多く得られたとの声が集まりました。さらに、「異業種でさまざまなコミュニティができるから」「このコミュニティの参加者が増えれば、佐賀に新たな活力が生まれると思う」といった、交流を通じた新たな発想と地域への期待を示すお声を多数いただきました。【総括】今回のカンファレンスは、企業の未来を左右する二大テーマについて、経営者同士が本音で語り合い、新たなヒントを見つける貴重な場となりました。この熱量を継続的な事業の成果に繋げるため、SAGA DXリーダーズでは今後、「SNSマーケティングプロジェクト」など、生成AIを活用しながら具体的な事業拡大を目指す実践的なプロジェクトを展開し、「デジタルで“稼ぐ”企業を生み出す」という目標をさらに発展させていきます。